自作電子小物

アクリル板加工

　アクリル板を使ってケースを製作する手順です。思い通りの大きさ、形状のケースが、市販製品と思われるほどの見栄えで自作できます。次のものが必要となっています。全てホームセンターでそろえる事ができます。

  • アクリルシート、アクリル板
  • アクリル用接着剤
  • アクリル三角棒
  • プラカッター、カッター
  • 定規、直角定規
  • 養生テープ、マスキングテープ
  • アクリル工作用棒ヒーター（曲げる場合）
  • 紙やすり、棒ヤスリ
  • ドリル、リーマ、ねじ切りタップ
  • アクリル用コンパウンド（傷消し剤）
  • スプレー塗料（水性はNG）
  • インスタントレタリング
材料は、2/3/5mm厚のアクリルシート、望みの色が用意できれば塗装工程を省けます
道具は定規とプラカッターと保護紙を切る普通のカッター
寸法を保護紙上に書いて、その通りにカット。プラカッターの刃の厚みを考え、とにかく正確に切り出します。荒れた切断面は後で削り取りますの、表面に近い部分が寸法通りになるようにしてください。
保護紙はできるだけ剥がさない方が良いです、切断面はとりあえずそのまま
曲げる場合、アクリル板用のヒーターが必要です。
正確に一気に曲げなければならないので、直角を維持できる様に端材を仮止めしておきます。
棒ヒータで、山になる側の保護紙を剥がして加熱
アクリル板の表面が荒れない程度に十分熱を加える
反対側に曲がり始めたら、本来の方向に４５°ぐらい曲げていきます
最後は平らな所で、直角まで持って行きます。気持ち多めに曲げておくのが吉です。
冷えるまでの間は元に戻ろうとするので、手で押さえておきます。流水で強制冷却すると楽です（冬季は注意）
次の曲げ部分です。
あせらず、とにかく正確に。
直角になっていなければ、再加熱して補正するしかありません。大抵うまくいきませんが、捨てるぐらいなら…
慎重にすれば、ばっちり合いますし、気持ちいい瞬間です
接合部はクリップなどで固定して
接着剤を流し込みます
固まるまで我慢、動かすと良い事はありません
まあ、多少のずれはあります、気にしない気にしない
平らな机の上に紙ヤスリを置き、切断面を擦り付けてきれいにします
最初は１００番ぐらいの粗目から、順に上げていきます
あまりにも、がたがたな切断面ならば、平ヤスリで下処理をしましょう
加熱しすぎて表面がガサガサになっても、紙ヤスリとコンパウンドで綺麗になります
上面パネルも用意、はめ合わせも紙ヤスリを使って調整
上面パネルを開けられるようにしたいなら、虫ピンを使う方法が簡単です。ヒンジ位置に両サイドパネルから上部パネルまで貫通する0.5mm穴を開け、そこに虫ピンを差し込みます。
基板との取り付けする部分は、アクリル板の小片を作って、接着する方法があります
ネジ穴は、タップでねじ切りしておくとナットが不要になり取り付けも楽です
カット、小さいのでやりにくいかもしれません。プラ用の精密ノコギリが良いかも。
ケースとの接着面は紙ヤスリできれいにしておきます（カット前が良いかも）
実際基板に取付けた状態を作り、位置決めをしてから接着剤を流し込むと、失敗がありません
強度を稼ぐ為に、根元を三角棒で補強しておきます
今回は3mm厚の材料を使いました
次は穴開け、養生テープを全面に張付け、寸法を書いておくと表面をきれいに保てます
電動ドリルで簡単に開きますが、無理をすると簡単に割れてしまいます。大きな穴はリーマで少しずつ広げた方が良いです。
木地完成！
つぎは塗装。スプレー式がきれいに仕上がります。作業前に、必ず石鹸洗いで油分を取っておきます。
黒で塗装。回しながら塗装しやすいように棒を仮り付けしておく事もあります。
インスタントレタリングで文字入れ、クリア塗装で定着（もう売っていないの？）
パネル部品を取り付け
部品が干渉したり、問題が出るのがこの工程
基板取り付け
LCDモジュールの取り付け位置を確認
配線中
配線完了
火入れ
上面パネルにスモークフィルムを張り、基板隠しに黒フィルムを取り付け。
出来上がりは、こんな感じになります

Copyright©2018 Toyohiko TOGASHI

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富樫 豊彦

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